水陸両用No.0139、
ぼーっとするアッガイ

MSXでシェア1位をとっても、PC-9801には勝てないと思うんですが、、、

仮に勝ったとして、その後どうするの?



大昔、PC-9801という化け物がいました。

全盛期には、日本では、IBMですら勝つことが出来ない化け物でした。

最終的にはIBM勢(まあ、DOS/Vパソコン、ウィンドウズPC)に負けてしまうのですが、少なくとも10年はトップをキープし続けた化け物です。

そのPC-9801に戦いを挑んだ軍勢がいました。

MSX陣営、、、ソニー、松下、SANYO、日立とか

凋落する前の日本を代表する企業が、こぞって参加した共通規格でした。

パソコンの、、、

MSX、、、諸説あるみたいですが、名前の由来は、、、
マイクロソフトXシステム、、、

実はマイクロソフトも規格に絡んでいたというか、首謀者だったのです。


PC-9801ってその当時では定価ベースで50万、ディスプレイ別売りとかでした。

その当時のパソコン業界はNEC、、、数段落ちて富士通、シャープ、、、

パソコン業界がおいしい業界だと気付いた時には、日立だろうと松下だろうと太刀打ち出来ない状態でした。

このPC-9801、ビジネスパソコンではありましたが、その当時最強のホビーパソコンでもありました。

少なからず、個人で購入するお客さんがいたのです。


で、MSX陣営が取った戦略は低価格、、、

ディスプレイは家庭用テレビを使用、、、

価格は10万以下、、、5万円位だったかな?

MSXって既設の技術で作り上げた安い作りの共通規格で、ほぼ同時期に発売されたファミコンにすら負けていたというホビーパソコンです。

任天堂のドンキーコング、、、始まりはゲームセンターのゲームです。

1ゲーム100円の、、、


そのドンキーコングを完全移植出来る位の性能をもったシステムがファミコンです。

業務用のアーケードゲームで単色なんてありえません。

透明色を含めて4色、、、1キャラに付き、、、

まあ、今のレベルで考えるとお話にならないほど貧弱ですがそれでも、MSXの1色ベタ塗りに比べたら、、、


目指す目標があってそれを最低限、実現出来るレベルまで落とし込んでいった任天堂と、

出来ないんだからしょうがない、お金? かける気は無いよというMSX、、、


古いゲーム好きの私でも、単色のゲームは、、、

ファミコンを遊びますね!

MSXって、、、ウィキペディアより

ファミリーコンピュータって、、、ウィキペディアより


長い前振りが終わりました。

共通規格って基本的に1番にはなれないシステムです。

ウィンドウズパソコンは稀な例、、、あれはIBMのパソコンをよってたかって他のメーカーがコピーをして、またIBMが黙認している間に共通規格になって、、、とうい流れ、、、


共通規格って、、、どこのメーカーが作っても同じレベルのものしか出来ません。

自社だけのオリジナル仕様、、、作りにくいんです。


例え抜け駆けして成功したとしても、それはいっときのこと、、、次のシーズンには追いつき追い越されます。

共通規格って各企業が無償でノウハウを公開しているようなものです。

新規参入組もお金が潤沢にあれば何とかなってしまう。

共通規格に乗るってそういう事です。


アプリ製作者の目から見たら、システムの改変は認められているとは云え、大枠は共通システム、、、

企業秘密、ノウハウもあったものじゃありません。

まあ、私にはそのような技術はありませんが、きっかけ一つあれば解析出来てしまう、、、そういう輩の人間もいるわけです。


誰もが一律に同じ物を作れるシステム、、、

そこで1番を取るには?

決定的な差は出ない商品な訳です。

どこの製品を買っても大きく外れることは無い、、、

そこで1番を取るには安く売るしかありません。


ブランドなんて通用しません。

ブランドが通用するのは、強烈な個性を持ち、その業界で発言力を持つ企業だけ、、、


ついに世界2位になったファーウェイはスマホ市場にトップに立てるか

販売台数のシェア2位ですよね?

共通規格って殿様商売って出来ないんですよ!

そんなことをやっていると他のメーカーに喰われるから、、、


これで例え世界1位になったとしても、業界トップの利益を叩き出せるというわけでもありません。

また、1位になったとして、その後如何やってその地位をキープし続けるのでしょうか?


色々な箇所で限界が近づいています。

スマホの巨大化、、、技術的には可能ですがそれが際限なく大きくなるかと言うと、、、


人間の顔って何処まで大きくなるんだろう?

IPhoneが無駄なものを無くした極地だとすると、、、

のっぺらぼうにしたIPhoneXでも無くすことが出来なかった、マイク、スピーカーの穴、、、これが足を引っ張ります。

あごと耳までの距離、そして画面の縦横比、、、
これを守ろうとすると画面の大型化は限界に近いことがわかると思います。


フルスクリーンで動画を見たいのに、真ん中あたりにスピーカーの穴が空いている、、、幻滅ものです。

マイクとスピーカーが両端に置かざるを得ません。

これをあごと耳の位置を無視してスマホを大きくしたら、、、

音が耳上5cmの所から鳴っているとか笑えない状況にもなります。


かといって、マイク、スピーカー機能を廃したスマホが作れるかと言うと、売れるかと言うと、、、疑問が残る訳です。

一般人がヘッドセットで通話、、、あり得ない訳です。


安い人件費とタイミング、、、それだけだと思います。

仮に1位を取ったとしても年々上昇する人件費、、、どんぐりの背比べの様な性能差では厳しいんじゃないかな?

それにバブルを喜んでちゃ駄目です。

経営者は、、、
前年同期比41%増を誇っちゃ駄目です。

みんなが定時で帰れるくらいの作業量で製品を作るのが理想です。

それを残業毎日4時間とかやって作る製品って、、、残業代って割増代金が入っています。

残業をやったお陰で数は作れるかもしれませんが、苦労した割に儲けが少ない訳です。

また、集中力とか踏ん張りとかは、終わりが見えているから出来る訳です。

それがエンドレスになると、、、

急激に増えると言うことは、急激に落ち込む可能性があるわけです。

地力がある企業は、コツコツ積み重ねてきた企業は消費の冷え込みに対処するすべが有るかも知れませんが、何が受けたか分からないというパッと出の一発屋芸人がその後、生き残れるかというと、、、難しいと思いますよ?

自分の良いところと悪いところを理解していない人間がトップを取ったって、、、良いことなんてありませんよ?